スクウェア・エニックスは、2019年3月23日(土)と3月24日(日)の2日間、「ファイナルファンタジーXIV」最大のファンイベント「FINAL FANTASY XIV FAN FESTIVAL 2018-2019」を千葉・幕張メッセにて開催。
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スクエア・エニックス
FINAL FANTASY XIV
TSUKUMO のゲーミングブランド「G-GEAR」のご依頼により、この最大イベント用にFF14の世界観を表現したPCを作成した。
・「闇」をテーマとした「“Warriors of Darkness”Edition」
・「光」をテーマとした「“Warriors of Light”Edition」
【作品を制作するにあたり、難しかったこと】
今回 2台を同時に作成しなければいけなかったので、パーツや装飾品がどちらからに「行き過ぎない」偏らないようにかなり気を使いました。
光と闇 字からすると善と悪に思ってしまうけれどファイナルファンタジーの世界ではそのどちらでも正義があるという。
そのため、どちらも単純に差別化した構成に仕立てることは出来なかったので互いの共通点を探り、イメージを作りました。
イメージ作りには約1ヶ月間かかり、その間 wiki やゲームサイト、ゲーム情報などを調べて出来るだけの情報を集めてました。
ファイナルファンタジーは主に派手なエフェクト(演出)が追加されている攻撃や回復が目立ち、それぞれの戦士の特徴でもあることに気づいた。
そこで、魔法・魔法陣・クリスタル・白・金・紫・黒 といったキーワードをもとに感覚で心の中でイメージしました。
戦士らしい見た目「ホワイト・ブラック・ゴールド・シルバー」、各キャラクターに潜むスキルそれぞれのスキル「黄色(光)・紫(闇)」、
どちらも追いかける真実(クリスタルの力)そうしたイメージが心の中で響いた。
【デザイン作成】
最初の段階ではキャラクターを絞って、鎧や衣装のデザインから抽出して似たような雰囲気のものを作ろうと思ったが、
それだと最終的に偏ってしまう恐れがあったのですぐにオリジナルデザインに切り替えることにした。
とにかくキャラクターと被らず、ファイナルファンタジーXIVの世界にこの2台のPCが出現してもおかしくないようなデザインに仕上げることを目標にして、
イラストソフトやフォトショップなどで黙々と作成していきました。
最初はだいぶん手詰まっていたが、途中からすらすらっとアイデアが出てきて思った以上に早く完成した。
【作成方法】
基本的に内部のハードウェアはいつものように組み上げ、本格水冷パーツも扱いなれていたため普段通り行いました。
その後、外装の装飾に関してはアクリル材を作ったデータに沿ってレーザー加工機で切断、接着していきました。
作成したパーツのデータが完成している状態であれば、基本的にパズルのように組み上げていくだけなので、
大変というよりも徐々に出来上がっていくので凄く楽しいと思います。
リアのサイドパネルに描かれたイラストはスクエアエニックスさんより実際に使用許可を頂いたイラストで、
パネルサイズに合わせてUVプリント(印刷)して完成させたものです。
【作って思ったこと】
最初は何も考えずにご依頼を引き受けてしまった部分もあるので、今となれば「良くこんなプレッシャーしかない依頼を引き受けたな」と思います。
ただ、作品を作って実際に展示されたところを見ると、写真を撮ったり、良くも悪くも話題にして頂けたりと沢山の方を笑顔に出来たと思います。
それは作り手としてかけがえのないものだと感じます。
MODPCは自己満足の世界で自分が観て楽しむのが一般的。ですが、MODPCは人と人も繋げてくれる大切なお仕事だと思う。